ランレベルとターゲット
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systemd

systemdはプログラムを自動起動させたりする仕組みのこと。
そして、システムが起動制御できるプログラムのことをサービスという。
systemdはDebian 9でシステム起動やサービス管理の仕組みとして使われる。
systemdはinitの後継となるシステムになる。

systemdの特徴

  • 並列処理による高速起動と終了処理
    initではシェルスクリプトの内容を読み込んで順次起動処理を行う。
  • cgroupsによるプロセス管理
    管理するプロセスをcgroupsによりグループ分けして管理する。
  • 設定ファイルによるシステムの管理
    initでは/etc/init.d/ディレクトリに廃止されたシェルスクリプトでそれぞれ管理している。
  • ユニットによるさまざまな処理の管理
    ユニットという単位でサービスなどの管理ができる。。

「systemctl」コマンド

systemdにおけるユニットの制御を実行する。

書式
systemctl サブコマンド [ユニット名]
サブコマンド 用途
start 起動
stop 停止
restart 再起動
status 状態の確認
enable 自動起動の有効化
disable 自動起動の無効化
is-enabled 自動起動の状態の確認
get-default 既定のターゲットの表示
set-default 既定のターゲットの変更
isolate 現在のターゲットの変更
list-unit-files ユニットの状態の表示
ユニット名 制御対象となるユニットを指定する。

 

ユニットとターゲット

ユニット

systemdではさまざまな要素をユニットとして管理している。
管理対象のユニットは/usr/lib/systemd/system/ディレクトリ以下にある。

  • 主なユニットの種類
拡張子 ユニットの説明
〜.service サービス
〜.target ターゲット

ターゲット

ターゲットは複数のユニットをまとめたもの。
システム起動の処理の流れをまとめたりもできる。

  • 主なターゲットの種類
ターゲット ターゲットの説明
multi-user.target マルチユーザモード
rescue.target レスキューモード
poweroff.target システムを終了し電源の切断

 

必ず自動起動するサービスの配置

各ターゲットのときに必ず自動起動するサービスは/etc/systemd/system/ターゲット名.wents/ディレクトリ内にリンクとして配置する。

必ず自動起動するサービスの配置

 

参照元情報

LinuCレベル1 合格教本
LinuCレベル1 合格教本