
Ubuntu,Debian,CentOS,Fedora対応
Linuxにおいて、必ずツリー構造のどこかのディレクトリにユーザーはいる。そして、ユーザーが現在いるディレクトリのことを「カレントディレクトリ」という。
ユーザーがログインした時点のディレクトリのことを「ホームディレクトリ」という。
ホームディレクトリはユーザー専用のディレクトリになる。そして、このホームディレクトリではファイル、ディレクトリの作成、削除、移動、複製などの操作をユーザーは行うことができる。
また、それ以下のディレクトリ(サブディレクトリ)でも操作可能である。
ただし、ユーザーが操作できるのはカレントディレクトリにあるファイル、ディレクトリだけ。そして、次の手順でカレントディレクトリ以外のファイル、ディレクトリを操作できる。
- 操作するファイルのディレクトリに移動する
- 操作するファイルのディレクトリを指定する
1、2ともツリー構造上の位置を「パス(経路)」で指定する。パスには「絶対パス」と「相対パス」がある。
1.絶対パス
ルートディレクトリから目的のディレクトリまでのパスを表す。カレントディレクトリがどこであっても、目的のディレクトリまでのパスは同じになる。
ルートディレクトリのディレクトリを指定
ルートディレクトリにあるディレクトリ「usr」を指定する。
ルートディレクトリ以下のディレクトリを指定
ディレクトリ「user-account」にあるディレクトリ「dir1」を指定する。
2.相対パス
カレントディレクトリから目的となるディレクトリまでのパスを表す。ゆえに、カレントディレクトリが違うと目的となるディレクトリが同じでもパスは変わる。
カレントディレクトリからルートディレクトのディレクトリを指定
カレントディレクトリからルートディレクトリにあるディレクトリ「usr」を指定する。
カレントディレクトリ以下のファイルを指定
カレントディレクトリ以下にあるファイル「file11」を指定する。
パス表記
パス表記例 | 説明 |
---|---|
/usr | 絶対パス |
/home/user-account/dir1 | 絶対パス |
./../../../usr | 相対パス |
./file11 | 相対パス |
file11 | 相対パス(./を省略) |
表示例 | 説明 |
---|---|
. | カレントディレクトリ |
.. | 親ディレクトリ |
~ | 自分のホームディレクトリ |
~ユーザー名 | 特定のユーザのホームディレクトリ |
参照元情報